ルパン

ルパン [DVD]

ルパン [DVD]

 「ルパン」(Arsène Lupin)は、モーリス・ルブランの「怪盗ルパン」シリーズを原作とした2004年製作の映画。
 ルパン生誕100周年を記念して作られたものである。主なベースとなったのは「カリオストロ伯爵夫人」。
 ルパン役にはフランスの人気俳優ロマン・デュリスが、カリオストロ伯爵夫人役にはイギリスの演技派女優クリスティン・スコット・トーマスが扮した。女性俳優を飾るカルティエの最高級ジュエリーにも注目。

 TSUTAYAがちょうどTOLクーポンで半額になるセールをしていたので、旧作売り場をうろついていたら見つけたので見てみました。
 総評としては面白かったです。事前情報で一代記みたいな話だと知っていたのもあるかもしれませんが、十分に楽しめる面白い作品でした。
 僕はルパン自体は原作を一度も読んだことがなく、アニメのルパン3世をスペシャル版でのみ見ていたぐらいの知識で、にわかもいいところでしょう。そんな僕が見たルパンなので、原作既読の方には耐えられないかもしれませんが、僕には十分楽しめる作品でした。
 
 視聴後に色々とレビューを読んでみたら、キャストとストーリーが問題であるとあり、まぁ、これは原作物に付き物な問題だと思います。個人的にはキャストに不満はありませんでした。時代性というのもありますし、往年のルパンならともかく、青年時代のルパンならばロマン・デュリスの外見でもよいと思いますけれど。カリオストロ夫人やクラリスもよかった。アメリカ映画的な美人ではないけれど、しっかりとした存在感があり、またカリオストロ夫人には大人――熟女(?)の凄みがあった。周囲もしっかりとダンディな小父様方で固められていて、ルパンの若造振りが際立っていたなぁ。
 あれが紳士として大成されたような外見を持つ人を使っていたら描けなかっただろうね。あのまだ貴族文化が残る時代だと20代そこらはまだまだ一人前ではなくて、むしろ30代から40代がメインストリームなんですよね(たぶん)。逆に日本の文化は30代40代が表に出てなくて、10代20代が文化のメインストリームなんですよねぇ。この辺りの文化の違いが愉しかったですねぇ。
 まただからこそカリオストロ夫人が妖婉な美女として君臨しているんですけれど。
 
 で、まぁ憶測と推測だけで時代性を語っても意味はないし、単純なことは僕がキャストに不満はなかったということだけ。
 では、ストーリーはどうであったか? といえば、ルパンの一代記としてみれば素晴らしいものであった。
 ストーリーは母の死とクラリスとの出会いから動き出します。ルパンは幼少期に死んだ父親の死の謎を追いながらドロボウ家業を続けており、その一つとして今回の事件に入った。そこでカリオストロ夫人と出遇い、ともに政府の者と競い合いながら財宝を求める。その中で父の謎やクラリスとの……。
 まぁ、悪くなかったです。
 
 むしろ、演出が僕好みだったかな。盗みの部分やルパンの若造らしさ、それでいてどんな問題をも乗り越えるすごさがうまいと思った。また、父やクラリスカリオストロ夫人との関わり方がうまいなぁ。20代ぐらいにカリオストロ夫人みたいな人物と付き合う経験を見れば、伝説の怪盗ルパンになるのが思い浮かべられる。
 
 書きたいことが今ひとつまとまらないので、ここらで筆を置きます。
 とにもかくにも、なかなかに面白い作品でした。