神様ゲーム6

 なんだか、2007年の12月に新展開を迎える神様ゲームの最新刊が発売されました。
 内容は今までどおり、他から神様がやってきてゲームをして、その中で願いの花を集めながら、ゲームをクリアするというもの。400ページ超のページ数が合ってもその基本軸自体は変わりがないものでした。
 異なる点といえば、今回は神は神でも魔神で、主要キャラクターである生徒会メンバーも小出しに出てくるところでしょうか。
 
 読み終わったあとの率直な感想を言えば、一巻のあの爽快感はもう戻ってこないようだ、というもの。
 話自体は面白い。一つのテーマをきちんと置いて、いくつかの視点からそれを見ることでそのテーマをうまく引き出していると思う。そういう点では、この作品には十分すぎるほど及第点が与えられるし、次の巻も買おうという気になる。買って損したなんて一ミリだって思わない。
 問題は、秋庭多加良に一巻ほどの強さが見られないということ。神すらも圧倒する自信と力強さ。それがこの作品が持っていたもう一つの醍醐味だったと僕は思う。
 それがここ最近はなりをひそめている気がしている。
 わかりやすすぎるくらい、単純で明解に力強くあってほしいと願う読者(僕限定かもしれないが)の期待に応えようとしない副会長。
 展開と構成自体は今までと同じなのに、どこか物足りない。
 それは彼の活躍が足りないからかもしれない、と僕は思うわけで、今回もそれがなかったので作品としては面白いが一巻を越えるほどではなかった。そんな感想を抱かざる得ない。
 
 その分だろうか。かのう様が見事に黒い部分を露呈しだしてきた。以前から何かしら企んでいることはほのめかされていましたが、今回は最後に度を越えた悪人顔が拝めます。
 新展開もあり、続刊も期待できる様子なので今後に期待を抱くことにいたしましょう。