本当に絵師のレベルが落ちたの?

 はてなで「ライトノベルの挿絵は劣化したのか?」というトピックで記事を書いているものがあります。
 その記事で6月の表紙画像を陳べて見比べ、女性キャラが表紙を飾るものが多く、没個性化しているという風にまとめられています。(かなり大雑把に言うと)
 また、その記事で引用されている記事の方も、ライトノベルの表紙を飾ってる絵師の絵のレベルが総じて低くなっている、といっています。昔はもっと個性があって、絵師の顔ぶれも豪華で、表紙買いをする価値のあるライトノベルがたくさんあった、とも。
 
 リンク元http://d.hatena.ne.jp/kaien/20070615/p1
 
 で、このリンク先のトピックスの問題点は、やはり昔がどこをさしているのか? になります。
 僕みたいな若い人間に「20年前は〜」と言われても、20年前のラノベなんてわかりません。でも、10年前ならギリギリ、5年前なら完全にわかります。
 比較するなら、比較先を明確にしないと〜。
 と、ここでそこを指摘しても意味ないですが。
 ただ、僕が思うにこの比較で出す「昔」は5年前と現在で十分じゃないかな? と思います。
 個人的な転換期として、2002年と2003年で「何か」がライトノベル市場で起こり、今のような形になったんだと思います。
 
 何故そう思うのか? それは2004年の電撃文庫総合目録を見たからです。
 そこで2002年から2003年にかけて発売された作品で、現在ではヒット作と言われている作品に「女の子一人だけが描かれている表紙」が多いんです。
 
 イリヤの空、UFOの夏・いぬかみっ!護くんに女神の祝福を!悪魔のミカタ撲殺天使ドクロちゃん終わりのクロニクル・キーリ・とある魔術の禁書目録キノの旅(微妙な時期ですが)・灼眼のシャナダブルブリッド(これも微妙な時期)・リバーズエンド・しにがみのバラッド。半分の月がのぼる空

 電撃だけで大雑把ですが、大体こんな感じです。
 で、これみればわかるでしょう? これだけ「女の子一人だけ描いた表紙」の作品が売れれば、デザインが偏るのも仕方ないと思うんですけれど。
 出版社は成功例を真似して次を出すのですから。
 だから電撃文庫なんて12作品中7作品も「女の子一人だけ描いた表紙」なんじゃないですか?
 成功例に倣って本のデザインが偏っているのが現状で、決して絵師のレベルが落ちたわけではない。僕はそう思います。
 ただ、同じデザインで似たような萌えな絵が増えれば、さすがにね……。そういわれても仕方ないかと。
 
 ちなみに「涼宮ハルヒの憂鬱」も2003年ですが、ハルヒが売れたから「最近のラノベの表紙はどれも〜」とかいったら、どんだけハルヒ好きじゃ! と叫びたくなります。
 2002年から2003年に発売され、現在ヒットしたと言われている作品に「女の子一人だけの表紙」が多かったから、それが今のラノベ表紙の時流となった。
 結果、「絵師、ヘタじゃない?」と思われるようになった。
 
 以上のように、推察します。