シリアスレイジ

 という電撃文庫から発売されている小説を3巻まで読み終わりました。
 一巻を結構前に読み、そこそこ面白く、化ければ良作になる気配があったので買ってみました。加えて、100円だったのが購入の最大の後押しに。
 それで読んでみてどうだったかといえば、化けることが出来なかったさなぎかな。すごく綺麗な蝶になるのに、そのままさなぎでいることを続けたというか、殻を破れなかった印象が強いです。
 
 文章は嫌いではないですし、説明も納得がいくけれど、でもねぇ? という感じ。
 端的に言うと、超人・超設定が多すぎ。
 そこに頼っているせいで、戦略とかチームプレイとか作者は言っているけれど、全部台無しになっている。結局のところ、その超設定でどうにかなるせいで、超設定のインフレが起こっている。
 その結果、読者にはハラハラドキドキが伝わらない、と。
 むしろこの作者は、こういうアクション物よりもドタバタラブコメ物を書くべきだと思います。そして、その方向の才があるような気が……。
 それだけキャラクターは味があるんですよね。でも、超設定がぶち壊している。
 また、戦闘やアクションなどのシリアスよりもラブコメのシーンのが面白いときている。
 だから、この作者がラブコメを書けば、僕は確実に買うでしょう。
 
 まぁ、今後、超設定が打ち止めしてくれて、現状の段階が限界でそのなかで知略知慮を駆使して解決へ導く作品になれば、遅すぎますけれど面白くなるはず。
 そうなることを期待して、また古本で見つけたら買おうと思います。定価で買うほどの価値は……ないかな。